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懐かしい’60年代のあの頃を探しにいこう

懐かしい’60年代のあの頃を探しにいこう

グループサウンズの音

◆グループサウンズの音◆

グループサウンズの音作りはどうなっていたのでしょうか

  基本的には、やはりエレキ・ギターコンボが基になっている。
  ・リードギター(ファーストギター)
  ・リズムギター(セカンドギター)
  ・ベース
  ・ドラム
  ・電気オルガン
  ・タンバリン等のパーカッション(ボーカルの人が担当することが多い)
これにロカビリー時代からの流れでサックス、カントリーミュージックからはスチールギターというのが加わったりしています。

◇グループサウンズの音の特徴の一つにファズトーンをふんだんに効かせたエレキギターというの があげられます。ベンチャーズに代表されるエレ キインストグループ時代にも使っていたこともあり比較 的ポピュラーな電気的歪み。電気的にわざと音を歪ませるこの奏法はこのエフェクターが簡単に 手に入 らなかったころはアンプのスピーカーに穴を開けたりして原始的に音を歪ませていました。
『ザ・ターマイツ』の(白鳥の涙)、『ザ・クーガーズ』の(アフロデティ)などで聴く事の出来ます。

◇忘れてならないのがチープな音の電気オルガン(主にエーストーン)
グループサウンズの音の幅を広げるためにこの電気オルガンは無くてはならないものでした。

◇グループサウンズの音楽性については(エド・サリバンショー)に出たときの井上忠夫氏の答えが興味深い。
「ベーシックな部分にはロックンロール、イギリスのリバプールサウンドに影響されている。ただし我々は日本人だから純粋な日本のメロディー・ハーモニーを 持っている。そのふたつをミックスしたものを追及している。」 

◇エレキギターブームからビートルズの来日と衝撃的な出来事が起こり、どうやってビートルズの音に近づけるかがグループサウンズの目標になる。
ブルー・コメッツは日本製の楽器に機械的処理をしつつ工夫の極致だったそうである。
逆にスパイダースは香港まで行ってビートルズと同じ楽器を買ってきてしまったそうだ。

◇では、グループサウンズの楽曲とそれ以前のロカビリー時代などとは音楽的にどう違うのか。
考えると、ロカビリー時代は外国の曲を演奏するだけであった。その基となる曲の言語であったり変に意訳した日本語でカバーしていたりした。
それに対してグループサウンズの楽曲は日本製であった。
ビートルズが自作自演(オリジナル曲)であったことに刺激されて生まれたグループサウンズは、自分たちの言語(日本語)で歌って演奏するス タイルをとった。
ただし、ビートルズが完全にジョンとポールのオリジナル楽曲だったのに対しグループサウンズの楽曲のほとんどは作詞家、作曲家というのが別に 存在した。

◇作詞では橋本淳の作品が全体の70%を占めている。
その他に、なかにし礼、山上路夫、安井かずみ、阿久悠など。
作曲家では、すぎやまこういち、筒美京平、鈴木邦彦、村井邦彦など。


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